まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

精霊使いの剣舞2 ロスト・クイーン

  • ストーリー

精霊剣舞祭の開催が迫る中、学内ランキングが伸びず、剣舞祭出場に必要なメンバーさえ揃わないクレアとカミトのチーム。
そんな中、学院にオルデシア帝国第二王女・フィアナが編入してくる。
かつて火の精霊姫候補だったという彼女は、なぜかカミトの秘密を知っているらしく……。


新ヒロイン登場で早くもハーレム形成の雰囲気がぷんぷんしてます。
クレアがメインヒロインで頑張ってくれると思っていたのですが、今回どうも空気っぽいところを見ると、儚い希望だったのかなあ。
そりゃエリスもフィアナも可愛いんですけど、あんなイベントまで済ませたクレアを放ったらかしにしておくのは果たしてどうなのよと。
そのくせクレアにも無意識に「可愛い」とか言っちゃったりしていてなんなんですかカミトさん全方向同時クリアはバッドエンド直行ですよ!
個人的にはまだクレアを応援したいのですが、フィアナはカミトがレン・アッシュベルだということを知っているんですよね。
秘密の共有っていうのは距離を縮めるのに有効な手段だろうし、彼女はこれからも大きな障害としてクレアの前に立ちはだかってくることでしょう。
そうなってくると、いつカミトがクレアに秘密を明かすのかということが重要になってきますけど、今のところカミトにはその気が全くなさそうなのが問題ですね。
ともあれ、恋の鞘当ては大好きですから、このままいいライバルとしてお互い切磋琢磨していってくれればと思います。
しかし、エストはともかく、エリスやリンスレットまで参戦してくるとなるとちょっとしんどいものがありますね。頑張れクレア。


今回の敵は多くの精霊を使役する、自称・魔王の後継者。その圧倒的な強さに苦戦するカミトたち。
チームとして協力しながら敵を打ち倒すのもいいものですけど、もうちょっと、最強の剣舞姫と呼ばれたカミトの強さを発揮して欲しかったような気もします。
まあレスティア曰く昔のカミトは今よりもずっと強かったとのことなので、これからの成長に期待。
本領を発揮したエストの力もぜひ見てみたいものですね。
抑えてこの強さなら、全て開放したときにどんな力を見せてくれるのかとても気になります。
もっともそのためには、カミトがかつての盟友であるレスティアを乗り越えなければならないわけで、彼女の目的が分からない今はまだどうしようもないのだけれど。


レスティアのこと、災禍の精霊姫のこと、魔王のことなど、まだまだ謎はふくらむばかり。
ヒロインとのイチャラブも楽しいですけど、そろそろそんな謎にも踏み込んで、ストーリーが動き出してくれるといいな。
次の巻も楽しみに待っています。


カラーピンナップのエストを思わず凝視。ああ、なんてなめらかでつややかな肌なんだろう(熱)。