シオンの血族2 魔王ミコトと九十億の御名
- 作者: 杉井光,きみしま青
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2011/02/19
- メディア: 文庫
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- ストーリー
ミコトの覚醒した力をめぐり事態が混迷する中、軍内部にも内通者がいることが発覚する。
静佳を罠にはめ窮地に陥れた裏切り者を探し、あぶり出し作戦を開始する有葉たち。
一方全地普遍教会では、無垢な聖女、教皇ソフィアを用いて謎めいた計画が実行されようとしていた……。
教皇の少女、吸血鬼のハーレムへの巻。
1巻の時も思ったけれど、2巻でさらにキリスト教を敵に回した気がする。大丈夫なんだろうか。
ミコトが好きになれません。
ハーレム構築宣言はまあいいとして、なんでこんな奴が本当にモテまくっているのかが理解できない。
女は全員自分の物、男は全員無視、もしくは殺しちゃえっていうような男。正直言って、いいところが全く見えません。
まあ、特別な吸血鬼のフェロモンとかそういう理由があるのだとは思いますけど、それでも納得はいきませんよね。
やっぱりモテるならそれなりの良さがあって欲しいものですが、愛されている側からはミコトのいいところが見えているのでしょうか。
ソフィアだって教皇なのに驚くほどあっさり落ちちゃって、もう夢も希望もない感じ。
ソフィアは人を殺すのが嫌だったはずですが、誰よりも残虐に人を殺しているように思えるミコトをどうして選んじゃったの。
え、有葉ですか? 奴は生粋のブラコンだから仕方ないんですよ。
冬子と静佳のセクハラ発言にいちいち笑ってしまいました。
まともなのが有葉しかいない。いや有葉もまともじゃないけど。
ツッコミ要員が需要過多に陥っているこの状況、どうにかしなければ。
神の御子の秘密や隠された神の御名など、教会をめぐる謎の数々にゾクゾク。
バトル部分を初めとした教会の行動には信仰の狂気ともいえるものが満ちていて、おぞましさにぞっとしました。
吸血鬼を初めとした設定が難しくてなかなか頭に入ってこない部分も多いけれど、その分読み応えがあります。ただのエロ小説じゃありません。
1巻のピンナップで姿と名前だけ出てきたキャラもようやく登場したことだし、これからの展開が楽しみなところですね。
個人的にはミコトよりも有葉の活躍が見たいです。あと初音ね。
エロゲ版が発売されるそうです。よく言われているような「ラノベ原作のエロゲ化」ではないようですが。
初めてエロゲを買うときが来たのだろうか……。