まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

このライトノベルキャラがすごかった!2010

今更感たっぷりになりますが、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
2010年のまとめ記事が流行っているらしいということで、急遽適当企画をでっちあげました。
昨年刊行されたライトノベル、もしくはそれに準ずる作品群から、個人的に「すごかった」と思うキャラを男女それぞれ5人ずつ選出します。
もちろん私の読了作品から選ぶことになるので、大いに偏ったものになっているかと思います。
ちなみに1年間で200冊弱ほど読んでいたようです。途中からしか記録していないので誤差がありますが、まあ、私にしては読んだ方ではないでしょうか。
以下ネタバレ注意。画像は最新刊のものを貼っています。


【男性編】


八坂真尋(這いよれ! ニャル子さん
這いよれ! ニャル子さん 6 (GA文庫)
クトゥルーの邪神たちとたったの2週間で完全に打ち解けてしまった天才児。
初めは永遠にデレることがないだろうとさえ思われた彼が、まさかこれほど早く陥落してしまうとは思ってもみませんでした。
邪神たちになぜか効果抜群の必殺0フレームフォークも魅力。
感想→1巻2巻3巻4巻5巻6巻


遠山キンジ(緋弾のアリア
緋弾のアリア (8) 螺旋の天空樹 トルネード・ハイ (MF文庫J)
「ヒステリアモード」なる無敵状態に変身し、超能力者や怪人たちを次々になぎ倒していく次世代のスーパーマン
どう考えても普通の人間には不可能な技を毎回のように作り出し、「ははっ、やってみればできるもんだな」の決め台詞でビシッと締める。
誕生日に指輪をプレゼント、左手の薬指にはめてやるなどの行為をなんの他意もなく行い、赤面するアリアを不思議そうに眺めるという鈍感を超えた鈍感っぷりにも注目です。
感想→7巻8巻


柏木(伝説兄妹!)
伝説兄妹2! 小樽恋情編 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)
詩人を志す大学生ながら才能に恵まれず、しかしそれを断固として認めず、酒を飲み、金を借り、山で拾った幼女を騙して金儲けをしようとする駄目人間。
そんな彼のちょっとした出来心が世界を滅ぼそうとしてしまうのだからさあ大変。
しかし不思議なことに、いつの間にやら憎めない奴になっている。人間まだまだ成長できるのだということを教えてくれるキャラです。
感想→1巻2巻


咲丘(丘ルトロジック 沈丁花桜のカンタータ
丘ルトロジック  沈丁花桜のカンタータ (角川スニーカー文庫)
「丘研」の文字を見て風景を愛でる部活だと勘違い、オカルト研究会に入ってしまった風景マニア。
周囲は奇人変人だらけ、オカルト研究会唯一の良心……かと思いきや、彼こそが最凶にオカルティックな存在でございました。
いっそ爽快なほどに普通じゃない。こんなに恐ろしい主人公は初めてじゃないかと思います。
感想→1巻


山岡迅朗(はい、こちら探偵部です)
はい、こちら探偵部です(2) (電撃文庫)
なぜか周囲から犯人扱いされてしまうという濡れ衣体質を持った少年。
しかし彼のすごさはそんなことではなく、「あっはっはー」「うわっふー」などに代表されるその口調にあります。
これほどまでに地の文で読者を苛立たせた主人公が今までにいただろうか、いやいない! すごいぜじんろー、君がチャンピオンだ!
感想→1巻2巻




【女性編】


日坂菜乃(“文学少女”シリーズ
“文学少女”と恋する挿話集4 (ファミ通文庫)
本編が終了し、遠子先輩のいない状況で、見事にヒロイン兼主人公を演じてくれた「“文学少女”見習い」。
彼女の持ち前の明るさと弾けるような元気によって、多くの登場人物が救われました。
菜乃がいたからこそ、後日談・外伝なのにも関わらず、本編に全く負けない、素敵な物語が生まれたのではないでしょうか。
感想→卒業挿話集4


パオラ(剣の女王と烙印の仔
剣の女王と烙印の仔? (MF文庫J)
初めはただの衛生兵、フランの侍女に過ぎなかったのにも関わらず、大抜擢により軍の指揮官になってしまった心優しき少女。
なぜこんな子を指揮官に、と思ったものですが、私は彼女のことを甘く見すぎていたようです。
周り全てを騙し続け、弱気な自分に打ち克ち、遂に勝利をもぎ取った彼女は、2010年で最も格好良かったヒロインの1人だったと思います。
感想→5巻6巻


習志野菜々子(“菜々子さん”の戯曲
“菜々子さん”の戯曲  小悪魔と盤上の12人 (角川スニーカー文庫)
にこやかな笑顔の裏で他人を思いのままに操る、大変な陰険さを持った女の子。
「悪女」というのは彼女のために造られた言葉なのではないかとさえ思わせるその危険な魅力に一度取り憑かれると、もはや逃げることはできません。
今も彼女は笑顔で呟いているのでしょう、「計画通り」。
感想→2巻


天名珠(死なない生徒殺人事件 〜識別組子とさまよえる不死〜)
死なない生徒殺人事件―識別組子とさまよえる不死 (メディアワークス文庫)
なぜか「死なない生徒」識別組子と友人になろうとする気弱な女子校生。
その執着は恐ろしいほどで、少しずつ見えてくる彼女の異常さに、自然と背すじが震え出してしまいます。
やっぱり違うなあ、「●●」は。
感想→1巻


クレア・クルス(とある飛空士への恋歌
とある飛空士への恋歌 4 (ガガガ文庫)
カドケス高等学校飛空科に在籍する少女、しかしその第二の顔は、かつての革命の旗印・ニナ・ヴィエント。
自分が、初めて恋した相手・カルエルの仇であることを知り、悲しみながら別れを告げます。
しかし戦いの最中にカルエルの意志を受け取った彼女は、「風呼びの少女」の力を取り戻し、壮絶な、それはもう壮絶な、恋の歌を歌うのでした。
感想→4巻




【番外編】


楠幸村僕は友達が少ない
僕は友達が少ない 5 (MF文庫J)
深くは語りませんが、2010年で一番衝撃を受けたキャラの1人であることは間違いないでしょう。
なんてこった。
感想→4巻5巻




以上、「このライトノベルキャラがすごかった!2010」でした。
今年はどんなキャラに出会うことができるのか、今から楽しみでなりません。