まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

はい、こちら探偵部です2

はい、こちら探偵部です(2) (電撃文庫)

はい、こちら探偵部です(2) (電撃文庫)

  • ストーリー

玖梨湖の夢だった全国探偵大会に向け、地区予選に出場した探偵部一行。
大ホールで行われた一次予選はIQクイズの早押し大会だった。
段々難しくなっていく問題に四苦八苦する一同だったが……?


遂に探偵大会が開幕。高校生の探偵たちがあちこちから集まって推理を披露しあうっていうのはワクワクします。
ところが案の定というべきか、大会はえらく混沌とした様子に。
期待していたような推理とはずいぶん違うな。もっと本格的なトリックを解く姿が見たかったんですけどね。
何やら不思議なパワーが登場したし。いやまあ、玖梨湖の携帯探偵も不思議パワーかもしれないけれど。
知り合いから勝手に新たな情報を手に入れてそれを否定材料に使うとか、そもそも推理ってこういうものだったっけ? よく分からなくなってきた。


後半の事件はちょっとニヤリとしました。ミステリーには詳しくないですが、これくらいなら分かります。クリスティですね。
多少無理があるかもしれませんけど、わりと楽しかったです。予想外の方向に話が発展していきました。
持ち前の濡れ衣体質のせいで逃避ばかりしていた迅朗の成長が見られたのは良かったなあ。
最後の「あっはっは」なんて、ちょっと格好良いと思ってしまいました。そうか、遂に洗脳が始まったのか。
とは言っても、それ以外での迅朗の口調や独特の擬態語の使い方には一向に慣れる気配がありません。
慣れちゃいけない気がする。一度これに慣れたら永遠に元には戻れないような……。


玖梨湖は安心の可愛らしさ。玖梨湖こそが最後の光です。
少しずつ迅郎との距離が近づいているようで、ちょこちょことニヤニヤ場面が発生。
住職さんには可哀想だけど、個人的にはこのままくっついてくれると嬉しい。
わりと大きな事件も乗り越えたことだし、そろそろ勝負の時でしょうか。


ある意味敵組織といえる存在が明らかに。戦いが始まっていく、のかな?
ここからどう展開していくのかが全く読めない。楽しみですね、色々な意味で。