まよチキ！5

まよチキ！５ (MF文庫J)

• ストーリー

あの告白以来、スバルの態度がどこかぎこちない。
そんなスバルを不思議に思いつつも、夏休み最後の数日をトラブル満載で過ごすジロー。
夏休み最終日、スバルがジローの家にやってきて……。


短編集でした。
それぞれのエピソードで各ヒロインに活躍の場が設けられています。
長編でも短編でも読みやすさは変わらず、あっという間に読めてしまったような気がします。
4巻がとても気になるところで終わったわけですが、告白は結局あいまいなまま流されてしまいました。
新展開があるかと期待していただけに残念。巻をまたいだ意味があったのかちょっと疑問ですね。


話として一番面白かったのは第2話、紅羽編でしょうか。
むちゃくちゃでキャラがよくつかめなかった妹の可愛らしい一面を見ることができてほっとしました。
普通にしていれば仲の良い兄妹なんですよね。いいもの見たなあという気分。
可愛かったのはなんといってもマサムネです。安定感ばっちり。
なんだかんだとよく分からないキャラが多い中、マサムネはとても分かりやすいので和みます。
話のオチも素敵でした。ニヤニヤしてしまう。


通して裏で動いていた印象があるのが奏お嬢様。
やっぱり奏が絡むと物語が動きやすいということなのでしょうか。
奏がいればなんでもありという感じがしますもんね。
今回はスバルよりも目立っていたように思います。メインヒロインの座も危ういかもしれません。


アニメ化するようですね。かなり早い時点での決定ですが、大丈夫なのかな。
スバル役は「ジロぅ」を上手く表現してくれる方だといいなあ。