まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ベン・トー6 和栗おこわ弁当310円

  • ストーリー

偶然見つけたスーパーで、二つ名《ガリー・トロット》を持つ狼・山木柚子と出会った佐藤。
ところがそのスーパーは特殊な条件下にあり、なかなか半値印証時刻まで弁当が残らないシビアな戦場だった。
一方、仙の妹・茉莉花が烏田高校の文化祭に合わせて遊びに来るらしく……。


いつも通りの文字密度。パラパラとめくってみると本当に空白がありません。
まさにアブラ神もびっくりのボリュームですが、読みだすといつの間にか読み終わってしまっているから怖い。何か危ないものが入ってるんじゃないでしょうか。
……入ってないとは言い切れないな。


今回もどん兵衛を初めとした食べ物描写がたまりませんね。
毎回書かれているのになぜこんなにうまそうなのかどん兵衛。ああ食べたいなどん兵衛
なんというどん兵衛販促ラノベなんだ。そろそろ日清から何かしらの反応があるんじゃないかとわりと本気で思ってます。


新キャラの茉莉花がたいそう可愛い。ちなみに読み方は「まりか」なので注意。
作中では愛玩犬に例えられていましたが、思わず抱きしめたくなるような子どもらしい可愛らしさですね。仙がベタ惚れなのも分かります。
そんな子ども(10歳)にもしっかりエロスを感じ取ることができるのが我らがヨー・サトウ。
まあ、その気持ちは分からなくもないので困るんですけど……。
ホットパンツ。いいと思います。


文化祭ということで様々なイベントがありましたが、中でも印象的だったのは白粉ですね。
今まで色々やらかしてくれた白粉さんですが、なんと今回はクラス劇の脚本を書いています。
いつもとは異なる作業に四苦八苦しながらも脚本を書きあげた白粉は輝いていました。
彼女の頑張りは佐藤達ごく一部にしか伝わらなかったかもしれませんが、それでも彼女が浮かべた笑顔は本物だったと思います。
少しは自分に自信が持てるようになったでしょうか。そうだったらいいな。
ああ、もちろん普段のクリーチャーっぷりも存分に発揮されていますのでご安心を(?)。


スーパーでの戦闘はちょっと少なめ。
《氷結の魔女》の凄さを改めて見せつけられましたね。強いぞお姉ちゃん。
佐藤にはまた新たな(強さとは無関係の)関門が立ちはだかっていましたが、そんなもんもう、羨ましいとしか。


地味にどんどん魅力が増して行く白梅様にはどう対処していけばいいのだろう。