まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

イリヤの空、UFOの夏 その1

  • ストーリー

UFOを探す新聞部長・水前寺邦博に付き合わされ、夏休み中を山ごもりに費やしてしまった浅羽直之。
夏休み最終日の夜、せめてもの思い出にと学校のプールに忍び込んだ浅羽は、プールサイドにたたずむ少女と出会う。
伊里野加奈と名乗った少女に泳ぎを教える浅羽だったが……。


ずっと読みたかった作品。Twitterで熱烈にお勧めされたのでようやく手が出せました。


一言でいうとよく分からなかったです。
謎と伏線がどんどん出てくるし、知らない単語が乱舞しているし、結局そのまま終わるし、そうとしか言えないですね。
もともと連載短編だったものを順番に収録しているみたいですから、変なところで続いてしまうのは仕方ないですけど。
日常の裏で何か大きなものが渦巻いている不気味さがありました。
次に何が起こってもおかしくない。そんな独特の不安定感。


浅羽はどうも感情移入し辛い主人公ですね。
動いてほしいときに動いてくれず、動かなくていいときに動いてしまうというか。
何度かイライラさせられました。どうもすっきりしない。
それに比べると水前寺は分かりやすくて面白いキャラだと思います。いるだけで場が明るくなりますね。
榎本もユニークなキャラだし、妹もなかなか。
周りのキャラが印象的すぎて浅羽の影が薄まっているような気も……。


伊里野はどうかといえば、謎に包まれすぎてこれまたよく分からない。
存在感はありますけど、ほとんど喋っていないしなあ。
でも第2話「ラブレター」ではちょっとぐっときましたね。
浅羽との関係がこれからどのように進んでいくのか。気になるところです。


とにかく分からない事だらけ。2巻を早く読まなければ。