剣の女王と烙印の仔Ⅴ
- 作者: 杉井光,夕仁
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/05/22
- メディア: 文庫
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- ストーリー
日に日に強まっていく烙印の力に翻弄されるクリスとミネルヴァ。
陰謀渦巻く王宮で必死に戦うジュリオとシルヴィア。
フランとジルの不在の中、迫り来る王配公ルキウスの軍勢。
そして今、あの大国が動き出す……!
まだ行くのか! というくらいに風呂敷を広げまくっている第5弾。段々広がっていく巻頭の地図が楽しい。
それぞれのキャラの思惑が複雑に絡み合って全体像がなかなか見えません。
今回はクリス・ミネルヴァよりもジュリオ・シルヴィアがメインですね。
周りがほとんど敵という王宮の中でのジュリオの頑張りが胸に染みます。
そんな中で登場する新顔・メルクリウス。
4巻で初登場したときはてっきりジュリオ達の新たな敵になるものとばかり思っていましたが、意外にも愛でる対象に。
まあストーリー上ではもっと重要な役割があったわけですが……。
相変わらずカーラはおいしい立ち位置ですね。格好良いし。
そして剣審会長官・カンナヴァーロ。
まさかアルビレオスよりも強いとは思いも寄らなかった……。マスター・ヨーダみたいなキャラだったということですか。
というかジュリオも結構な強さだったのですね。強いキャラばかりだったからよく分からなかった。
ミネルヴァとシルヴィアの力が本格的に大変なことになっています。
このような力は一つ間違うと物語全てを壊しかねないのですが、杉井先生のことですからうまいことやっていくのでしょう。
クリスとミネルヴァの関係も少しづつ変わってきました。クリスがあまりにヘタレ……いや、杉井作品でそれは言うまい(笑)
そしてここにきてアンゴーラの侵攻。
もはや展開が全く読めません。次巻で何が起こるのか。まだ救いの道はあるのか。
ああ早く続きが読みたい。
今回も夕仁さんのイラストが冴え渡っています!
ミネルヴァの新衣装もとても良かったですが、新キャラ・アナスタシアのビジュアルもなかなか……!
167ページのクリスはちょっとイケメンすぎる気もしますね(笑)