まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

神様のメモ帳5

神様のメモ帳〈5〉 (電撃文庫)

神様のメモ帳〈5〉 (電撃文庫)

  • ストーリー

ニート探偵アリスの助手であるところのナルミが密かにつけていた事件記録。
深刻な事件の間に巻き込まれていた、ばかばかしくてつまらない、けれど忘れられない揉め事の数々。
そんな事件簿の中から今回紹介するのは、はなまるオーナーミンさんのストーカー事件、とある酒屋に起こった営業妨害事件、なぜか平坂組を巻き込んで広がった誘拐事件、ゲームセンター存続を賭けたやくざとの草野球の四編である。


神メモ初の短編集。待ってました!
まず表紙とピンナップ。
今回も岸田メルさんが本気出してます。夏服アリスとか…ほぅ…っ。

  • はなまるスープ顛末

ミンさんの過去がほんのちょっとだけ明かされる話。
この話って「ばけらの」でイヅナが言及していた昔の短編…でいいんですよね?ごまラーメンとか出てきてるし。
僕はイヅナではありませんが……ラーメンが食べたい。

  • 探偵の愛した博士

酒屋さんにアリスが妙に執着する姿にやきもきするナルミがかわいい一編(笑)
そしてこれ。

「はかせてくれたまえ。手が離せない」

「ナルミ、背中のジッパーを頼むよ」

よしナルミ僕と代われ今すぐにだ。

  • 大バカ任侠入門編

平坂組バカ騒ぎの話。
悪いやつらじゃないんです。ええ。
多分今回の中で最もコメディ要素が強いし、アリスの貴重な姿なども見られるので一番好きかもしれません。
ついでに電柱と岩男のイラスト初登場。

  • あの夏の二十一球

書き下ろし。
つまりはやくざと野球勝負をする話なのですが、巻頭の梨田監督のことばやあとがきと合わせて読むと特に感慨深いものが。
普段スポーツなどやらないキャラが野球をすると楽しいですよね。谷川流先生と賀東招二先生が対談でそんなことを言っていたのを思い出しました。
ハルヒ」しかり「バカテス」しかり「電波女」しかり。確かに読んでいて何か楽しい。
四代目相変わらずカッコいいな。


今回は読み終えるのにずいぶんと時間がかかりました。
短編集だとやっぱりそうなってしまいますね。各話で盛り上がるまでなかなか進みませんでした。
その分ボリュームが感じられます。とても満足。
毎回感じることですが、読後感がとてもすがすがしい。いいもの読んだなあ。そう思います。
もしかしたら今回で終わってしまうのかも(「ピアノソナタ」のように)とも思ったのですが、電撃MAGAZINEで短編の連載が始まるようだし、まだまだアリスやナルミに会うことができそうです。楽しみにしています。


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ドラマCD 神様のメモ帳 2巻

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実はまだ買えていないのですが、第1弾がよく出来ていたので今回も注文。
またお金が飛んでいく。