まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

【お知らせ】『探偵はもう、死んでいる。』推薦コメント寄稿しました/「このラノ2020」作品紹介書きました

mfbunkoj.jp
探偵はもう、死んでいる。【電子特典付き】 (MF文庫J)
 MF文庫Jの編集さんからお声掛けいただきまして、本日発売の第15回MF文庫文庫Jライトノベル新人賞最優秀賞受賞作品『探偵はもう、死んでいる。』の公式ページに推薦コメントを書かせていただきました。最近めっきりブログも更新できていなかったのに恐縮しきりです。僕のコメントはともかく、他にも作家、書店員、Vtuber、ブロガー等々豪華な方々がコメントをされているのでよろしければチェックしてみてください。なんだかやたら見覚えのある名前が多くて笑っちゃいますけど……。
 『探偵はもう、死んでいる。』は、本来ヒロインのはずの名探偵がすでに他界しているというユニークな設定に引き込まれる青春アクションです。まだ本になった状態では拝んでおりませんので、ちゃんと買って読んで改めて感想を書きたいですね。




このライトノベルがすごい! 2020
 こちらも本日発売。今年もこのラノの季節がやってきましたね。2020でもちょっとだけ作品紹介ページのライターみたいなことをやってます。11作品しか書いてないので発見できたらラッキー!(笑)もし見かけたらニヤリとしてください。ちなみに今年はあまりに読めなかったので、ランキングには投票しておりません。

『豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい2』感想

豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい2 (ファンタジア文庫)

ストーリー
「ダリスの女王の盾、栄誉の騎士になる……この俺が?」ノーフェイスの一件により悪評からうって変わり、一目置かれはじめたスロウ。その活躍を聞きつけた王室から守護騎士選定試練の参加要請が!? 早速学園を発つことになったのだが……「あれしきのことで良い気にならないでくださる?」ある理由から、選定試練へ共に向かうことになったアリシアとスロウの二人。その先で出会ったのは、将来この国を最大の危機に陥れる『裏切りの騎士』だった!? アリシアを利用しようとするセピスに、すべてを知るスロウは対立――。元婚約者を守るため、豚公爵は大きな動乱の中を駆けめぐる!

期待していたアリシア回! やっぱり僕この子好きですわー。
予想していた以上にアリシアがヒロインしていたのでちょっと驚きました。アリシアルートもワンチャンあるかなって思ってしまった。
あと豚公爵の立身出世のスピード感がすごい。


前回の活躍により王国のお偉方から目を付けられてしまった豚公爵スロウ。
まあ元々才能はずば抜けていたわけで、ひとたび表舞台に立ってしまえば早々に世間から見いだされてしまうのも宜なるかな。それにしたって守護騎士候補に抜擢はいくらなんでもやりすぎだと思いますが……。
このままいくとシャーロットと離されてしまうのは目に見えているわけで、かつての豚公爵が危惧していた通りの展開にもなってしまいそうなもんですが、マトモな道を選んだスロウはそこんとこ、どう切り抜けていくつもりなんでしょうかね。


祖国との因縁深い犯罪者を追ってスロウとともに出張するアリシア
アリシアがスロウのことを、本音の部分ではどう思っているのか、1巻の段階では分からなかったのですが……これはこれは、ふーむふむ。ある意味期待通りといいますか、思っていた以上にといいますか。
黒豚公爵の頃に散々な思いをさせられたのに、これだけアリシアの心の中に残っているものがあったということは、幼少期のスロウはよっぽど魅力的な少年だったのでしょうなあ。
囚われの姫君を助けにくる王子様感。やっぱカッケーじゃねえの。見た目は豚だけど、いや豚だからこそ、カッケーじゃねえの。
やっぱりスロウ×アリシアの組み合わせがかなり性癖に突き刺さりますわ……。ツンデレ同士だけど心の奥底で信じあっている元婚約者とか最高じゃない?


幼少期の二人のエピソードじっくり読みたいデス。

『豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい』感想

豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい (ファンタジア文庫)

ストーリー
大人気アニメ『シューヤ・マリオネット』には、嫌われ者が存在する。魔法学園に通うデニング公爵家三男こと豚公爵だ。そんな悪役に転生してしまった俺は、このままじゃバッドエンド直行!? ……だけど熟知したアニメ知識と、『全属性の魔法使い』なんていう無双能力を駆使すれば、学園の人気者になって、運命も変わるハズ! そして、アニメの中では成し遂げられなかった豚公爵のささやかな願い――「おはようございます、スロウ様!」滅ぼされし大国のお姫様。今は俺の従者である愛しのシャーロットへ。君に相応しい男になって、告白してやるんだ。

アニメに登場する嫌われ者の「豚公爵」に転生した主人公が、最愛の従者と一緒にいるために奮起する転生×魔法ファンタジー
豚と揶揄された主人公が、ただ1人の女の子のために懸命に努力する姿が熱い。史上最高の魔法の才能をここぞという場面で披露してみせるのも、ベタながら盛り上がり抜群でよいですな。


カクヨムで同ページ分くらい読んでから書籍版に手を伸ばしたのですが、だいぶ修正が加わっているようでほぼ別人になっているキャラクターも何人か。どちらも面白いけれどヒロイン・シャーロットは書籍版の方がよりキャラクタライズされていて分かりやすく可愛いかも。
元王女ながらその事実を隠し、豚公爵の従者としてドジっ子メイドを励む彼女。そんなシャーロットのために人生の全てを懸ける主人公スロウ。
前世のことを思い出してからのスロウもそうだけれど、実はこれまでの「黒豚」スロウが周囲に迷惑ばかりかけていたのも、シャーロットのことを一途に想い続けていたからだったというのがなかなか染みる。
愛する少女のために富も名声も全て投げ出して嫌われ者に徹する……そんな主人公もそれはそれで格好良いけれども、やっぱり努力した分だけ報われてほしいじゃない!


その他、元婚約者の王女・アリシアや、平民の後輩女子・ティナ(web版から性転換しとびっきりのヒロインに)もそれぞれ魅力的で甲乙つけがたい。
個人的にはアリシアがなー! ヒロインとしてはめっちゃタイプなんだけどなー! 日頃思いっ切り目の敵にしているスロウを、実はどこか胸の奥では信じている部分があって、スロウとアリシアが口には出さず心の中で通じ合う終盤の超ピンチなシーンとか、めちゃくちゃ胸アツで最高でした。
でもさすがに物語上、シャーロット以外のメインヒロインは考えられないので、アリシアは激烈可愛いサブヒロインとして羽ばたいていってもらいたいと思います。
2巻はどうやらアリシアメイン回になりそうなので期待。早めに読みたいですね。


イラストはnauribonさん。豚なんだけれども格好良いカラーピンナップのスロウがめっちゃ良かったです。
あとティナさん、そんな防御力ペラペラキャミソールで外出ちゃアカンでしょ……(ありがとうございます)。


コミカライズもちょっと気になるぞ。